このような症状はありませんか?
- しこりがある
- 食欲がない
- 体重が減っている
- 痩せた気がする
- よく吐いている
- よく下痢をする など
腫瘍には良性と悪性が存在し、腫瘍の種類に応じて手術による外科治療や緊急性を要するものなど様々です。
異変を感じたら早めに相談しましょう。
考えられる病気について
リンパ腫
リンパ腫とは?
リンパ腫とは、体の免疫機能に大切な白血球の1種である「リンパ球」が腫瘍になる病気です。悪性度の度合いはそれぞれ違いますが、リンパ腫はすべて悪性の腫瘍です。
リンパ腫が発生した身体の部位によって症状は異なるため、治療法も様々です。
リンパ腫の主な症状
腫瘍の出来てた部位により症状は異なります。
下記はどのタイプにも起こりうる症状です。
- 体重減少
- 食欲不振
- 元気がない
- 嘔吐、下痢 など
リンパ腫の原因、特徴
わんちゃん
はっきりとした原因はわかっていません。そのため、早期発見、早期治療が大切です。
- 6~8歳くらい(中高齢犬)の発症が多い
- 1歳未満での発症はほぼなし
- 遺伝子異常
ねこちゃん
はっきりとした原因はわかっていませんが、ねこちゃんの場合、ウイルス感染により発症リスクが高くなります。
- 猫白血病ウイルス(FeLV)の感染
- 猫免疫不全ウイルス(FIV)の感染
- 受動喫煙
- 遺伝子異常
治療法について
- 内科的治療(抗がん剤治療)
- 放射線治療
- 外科的治療(手術)
乳腺腫瘍
肥満細胞腫
肥満細胞腫とは?
肥満細胞は身体の色々な部位に存在しています。その細胞が腫瘍(がん)になったものを肥満細胞腫といいます。
肥満細胞腫の見た目は、イボのようなものだったり、炎症を起こしたように赤くなったり様々です。
肥満細胞腫の主な症状
- 皮膚にしこりができている
- 食欲不振
- 嘔吐、下痢
- 炎症を起こしている
- かゆそうにしている
- 毛が抜けて来た など
肥満細胞腫の原因、特徴
わんちゃん
はっきりとした原因はわかっていませんが、高齢のわんちゃんに多く発症する傾向があります。
腫瘍は下記分類(グレード)があります。
- 高分化型
悪性度が低く、転移や再発も起こしにくい。完治も見込める。 - 中等度分化型
状態により治療後も再発や転移を起こしてしまう場合もある。 - 未分化型
悪性度が高く、転移や再発も起こしやすいため完治が難しい場合がある。
ねこちゃん
はっきりとした原因はわかっていませんが、中高齢のねこちゃんに多く発症する傾向があります。
腫瘍は下記分類があります。
- 皮膚型
頭部や目の周り、耳の周りなどに発症することが多く、痛みやかゆみも伴わない場合もあります。 - 内蔵型(脾臓、消化管)
脾臓(ひぞう)、肝臓、腸に発生します。
治療法について
- 内科的治療(抗がん剤治療)
- 外科的治療(手術)
- 放射線治療
骨肉腫
骨肉腫とは?
骨肉腫は、骨に発症する悪性の腫瘍です。
転移速度が速く腫瘍の進行により徐々に痛みが強くなっていくのが特徴のため、断脚が必要な場合もあります。
骨肉腫の主な症状
- 足を引きずっている
- 運動や歩くのを嫌がる
- 硬い腫れがある
- 歩く時、痛そうに鳴く など
骨肉腫の原因、特徴
わんちゃん
はっきりとした原因はわかっていませんが、大型犬での発症が多いといわれています。
- 遺伝性
- 骨折による影響
ねこちゃん
はっきりとした原因はわかっていませんが、わんちゃんに比べると発症リスクは低いと言われています。
治療法について
- 外科的治療(手術)
- 内科的治療(抗がん剤治療)
- 放射線治療