このような症状はありませんか?
- 食欲がない
- 異物を飲み込んでしまった
- 下痢、嘔吐を繰り返す
- 体重が減少してきた など
おもちゃやアクセサリー、そのほか食べ物でないものを誤って飲み込んでしまった場合、食道や腸を傷つけたり、消化しきれず体内に・・・命に関わる場合もありますので、特に子犬、子猫の場合には注意が必要です。
当院では内視鏡検査を行っています。ポリープなどが見つかった場合、そのまま切除手術をすることが可能です。
内視鏡検査
内視鏡検査とは?
当院では、動物たち専用の内視鏡(胃カメラ)の設備を整えています。
内視鏡を使用すると胃や小腸、大腸などの消化管の状態をカメラで検査することが可能です。
従来までは開腹手術がでしたが、内視鏡検査により、お腹にメスを入れることなく胃や腸の異常を発見することが出来るため、わんちゃん、ねこちゃんにとっても身体に負担が少ない検査や治療を受けることが出来ます。
内視鏡検査のメリット
- 胃や腸を鮮明なモニターで観察し、組織の採取や検査が出来る
- お腹を切らずに、胃の中に入ってしまった異物やポリープを取り除くことができる
- 1日で終わるため、入院の必要もなくストレスや身体的な負担が少ない
※症例や異物の大きさによっては開腹手術が必要な場合もあります。
内視鏡検査でわかるもの
内視鏡検査の注意事項
- 内視鏡検査は全身麻酔で行います。
手術前に健康状態を確かめるため術前検査を行い、麻酔リスクを評価します。わんちゃんねこちゃんの状態によっては検査が実施できない場合もあります。 - 内視鏡の届かない場所については検査できません。
内視鏡検査で観察できる範囲は限られています。わんちゃんねこちゃんの身体の大きさや状態によっては観察対象の範囲が変わりますのでご了承ください。 - 開腹手術が必要な場合もあります。
異物の大きさや状態、場所によっては内視鏡では難しいと判断した場合、開腹手術など外科的治療に切り替えが必要になります。(その際は説明させて頂き、ご納得いただいてから治療に入ります。)
考えられる病気について
胃潰瘍
胃潰瘍とは?
何らかの原因で胃が傷ついたり、深く損傷し、胃壁がえぐられた状態です。
人間の場合、ストレスやピロリ菌など細菌感染が原因と言われていますが、わんちゃんの場合は、薬の服用による副作用などで生じる場合もあります。
慢性と急性があるため、早期発見・早期治療が必要となります。
胃潰瘍の主な症状
- 嘔吐
- 嘔吐物が黒い
- 吐血
- 便が黒い、血が混じっている
- 食欲不振 など
胃潰瘍の原因
わんちゃん
年齢や犬種にはあまり関係ありません。
- 服用薬の副作用
- 他の疾患との関連
胃以外の疾患が原因となることも
ねこちゃん
ねこちゃんは発症率が低く、比較的稀に胃潰瘍になります。
- 服用薬の副作用
- 環境の変化やストレス
治療法について
- 内科的治療(内服薬)
- 外科的治療(手術)
急性胃腸炎
急性胃腸炎とは?
急性胃腸炎は突然嘔吐や下痢を発症し、1~3日で自然に治まる短期的な感染症です。
腐った食べ物を誤食してしまったり、異物を飲み込んでしまったなどが原因として挙げられます。
急性胃腸炎の主な症状
- 嘔吐
- 下痢
- 血便
- 食欲不振 など
急性胃腸炎の原因
わんちゃん
なんでも口にしたがる癖があれば要注意です。
- 細菌感染
- 食事性
腐った食べ物、脂肪分が多い食べ物、わんちゃん用ではない物など - 環境の変化やストレス
- 寄生虫感染
ねこちゃん
ストレスをうけやすい動物なので過剰なストレスを与えないように、環境の変化などにも気をつけましょう。
- 細菌感染
- 食事性
- 環境の変化やストレス
- 寄生虫感染
治療法について
- 内科的治療(内服薬)